· 

坐禅と眠気

眠ると坐禅にならない。坐禅を始めたころ眠気に苦しんだ。

 

船を漕いでる…と思いながら船を漕ぐ…。ハッとして情けなくなりながら...またねむくなる...。頭を使うとねむくなると聞いたことがある…考えてたかな?と思いながら...またねむくなる。

 

カフェイン入りの眠気防止飲料を飲んでも、ねむくなる時は眠くてカフェイン効果はよくわからなかった。効く効かないは体質、体調によるように思う。

 

坐禅会前日、十分睡眠をとるのが一番だ。それでもねむいとき、主催者に許可を得て隅っこで短時間眠る、またはじゃまにならないところで経行するなどして眠気をとばすといいと思う。

 

寒い禅堂で坐ると強烈に眠くなったことがある。冬の坐禅は服装に注意したい。

 

夜は一日の疲れもあり眠くなりがちなので、日々の坐禅は、可能なら早く寝て早朝やるのが良いと思う。攝心では九時に開枕、四時か五時に振鈴、そこから坐禅する。

 

経験上言えることは、坐れば坐るほどそのうち眠気は無くなっていくということ。いま、ねむくてしようがなくても、そのうち治まってくるので、とにかくコツコツ坐るしかない。

 

-「坐禅のやり方」(井上貫道老師 小冊子から引用)

" それから、初めのうちは特に気をつけていただきたいのは眠らないことですね。眠らないためには、「目は常に須らく開くべし」、目を開けて坐る。目を閉じるようになると間違えなく、思い、出てくるものに引っ張り回されます。ちなみに、目を閉じて、何かそこにものが見えるようだったら、それは皆さん方の想像力のなせる技で、頭の中で考えていることを相手にしているということです。それはもう坐禅に全くもう最初からなりません。ですので、目を開けていてもらう。目を開けていると目の前の様子がそのままあるはずです。目の前の様子と、自分の頭の中で思い浮かべているものの違いがはっきりすると思いますので、頭の中で思い浮かべているものを相手にしないで、今目の前にこうやってある様子、これだけでいて欲しいんです。

 あとは、耳など諸般の機能が体にありますが、それらは皆そのまま。こうやって坐っていると、各々活動していますから、自分の方で何もしなくても、縁に触れて様々な活動をしている。それだけでいてみてください。